もうだめだこいつら……と思っていた矢先、ある悲しい出来事が“きっかけとなって”みんなの心がまとまりはじめます。心を一つにして、悲しみからみんなを守り、怒りの矛先を定める――すべての元凶・ロキへ。お前は俺を怒らせたズ!ヤバイ連中を本気にさせた、とロキを“脅迫”するトニー……「軍勢が来よーが俺たちの手に負えなかろーが、狙いはお前ひとりだ。地球をぶっ壊すつもりならよーくわかるだろ――俺たちはやられたらやり返す!」(Maybe your army comes and maybe it's too much for us but it's all on you. Because if we can't protect the Earth, you can be damned well sure we'll avenge it! )カッコいい!これまでのウザさを払拭するトニーの大見得を皮切りに、一つになったアベンジャーズの大バトルが始まります。 キューブからロキが呼んだ異次元の軍勢がついに侵略を開始――キャップの的確な指示のもと、戻ってきたソーとアイアンマン、そしてホークアイは空中戦を、彼らに力では及ばないキャップとブラック・ウィドウは地上を守ります。そしてドヤ顔で指示を待つハルクに「暴れろ!(Smash!)」とヤケクソな指示を出すキャップが素敵。アベンジャーズが勢ぞろいで構える絵は壮観です。いくらデカくて数が多くても、ひとつになった最強チームには地獄の軍団もかないません。主人公どうし、ヒーローどうしが手を取って助け合い、大暴れする光景――これこそみんなが見たかったもの。日本のヒーローものは赤レンジャー青レンジャーと立ち回りが決まっていますが、『アベンジャーズ』は全員が主人公で全員がヒーロー、だから最高に面白い。一人でも最強、ひとつになれば無敵。『アベンジャーズ』は向かうところ敵なしという最高の夢を見せてくれる作品です。