Loading…
 

スポンサーサイト

Posted by arnoldkillshot on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

映画スターたちの歌・その6:クリスピン・グローヴァー-Clowny Clown Clown

Posted by arnoldkillshot on 30.2012 映画スターたちの歌 0 comments 0 trackback
謎の存在感で一部に大人気のクリスピン・グローヴァー。今でいうとキモかっこいいというやつでしょうか。有名どころだと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のお父さんですが、私の中では『ワイルド・アット・ハート』での意味不明すぎる出演が妙に印象に残っています。
そんな彼ですが、1989年に"The Big Problem ≠ The Solution. The Solution = Let It Be"というアルバムを出しており、今回紹介するのはその中の"Clowny Clown Clown"という曲です。歌…?というにはアレすぎますが、彼の個性爆発な一曲なので、とりあえず彼の名前を知っている人は聞く価値ありだと思います。ちなみにビデオの後半で出てくるやたらダサい格好のクリスピン氏ですが、伝説のレターマン・ショーでやらかした時と同じ格好です。

Crispin Glover-Clowny Clown Clown

I was walking on the ground.
散歩してたんだ。

I didn't make a sound,
音も立てずにさ。

then I turned around,
で 振り返ったら、

and I saw a clown.
ピエロがいたんだ。

Had a frown.
しかめっ面で。

Stood on a mound.
土手に仁王立ち。

Started barking like a hound.
犬みたいに吠え始めた。


huh her ha hur ur
あははのは

Clowny clown clown.
ふざけたピエロ野郎。


When I came to what I found,
そいつに近づいたら、

he showed me something that was brown,
茶色い物体を見せてきて、

so we became great friends and
で ぼくらは大親友に

late in life, he got sick...
晩年 やつが病気して

I gave him some soup, but he got
スープを作ってやっても

worse and asked for its purse.
悪くなるばっかりで サイフを欲しがった。

It got it, but it was empty,
手に入れたけど 中身は空っぽ、

so it cried a plenty.
やつは大泣き。

I wondered what to do.
どうしたらいいんだろう。

I didn't know what to think,
何を考えたらいいのか、

so I got a drink.
とりあえず 一杯やって。

And then I showed it
それから 見せてやったんだ

something that was round,
丸い物体を。

and it died, smiled,
そしてやつは死んだ 笑いながら、

and fell on the ground.
地面に落っこちた。

Clowny clown clown
おどけたピエロ野郎

Thinking back about those days
あのころを振り返ると

with the clown,
ピエロといた頃をさ、

I get teary-eyed and really snide.
涙があふれて ぼくはやなやつになった。

I think that deep down,
深く考えすぎて、

I hated that clown,
ピエロの奴を憎んだ、

but not as much as Mr. Farr,
だけどMr.ファーほどじゃない、

I'm going to go smoke a cigar.
さて 葉巻を吸おうか。

Clowny clown clown.
おどけたピエロ野郎。

I was walking on the ground,
散歩をしてたんだ、

I didn't make a sound
音も立てずにさ

and then I turned around --
で 振り返ると――

I saw a clown.
ピエロがいたんだ。

Clown.
ピエロ。

Clowny Clown Clown.
おどけたピエロ野郎。

HAHA!
あはは!

I hate you clown.
おまえが大嫌いだよ ピエロ野郎。

Your ugly frown.
不細工なしかめっ面。

Smiley lips.
にやけた口元。

Think I'll clip you across the nose, clown.
鼻をちょん切ってやろうかな ピエロ野郎。

Haha.
はは。

Want a cigar?
葉巻いる?

It'll get you far haha
遠くへ連れていくよ

like Mr.Farr..get it?
Mr.ファーみたいにさ……わかる?

Haha Mr.Farr?
だろ、Mr.ファー?

Clown.
ピエロ野郎。

Clown.
ピエロ野郎。

(Coughs) See what a cigar'll do? HEHE!
(ゴホン)葉巻の魔法が見たい?

Clown.
ピエロ野郎。

Ugly Clown.
不細工なピエロ野郎。


ちなみにちゃんと彼が歌っているのを聞きたければ、こちらをどうぞ。




スポンサーサイト

映画スターたちの歌・その5:Sons Of An Illustrious Father(ドラムボーカル:エズラ・ミラー)-Solution:Burn it!

Posted by arnoldkillshot on 30.2012 映画スターたちの歌 0 comments 0 trackback
今日から公開の『少年は残酷な弓を射る(原題:We Need Talk About Kevin)』ですが、悪魔のような息子・ケヴィンを演じたエズラ・ミラーにもこれからも注目が高まることでしょう。
そんな彼、Sons Of Illustrious Fatherというニューヨークのバンドでドラム・ボーカルを担当しているとのこと。このバンドは曲によってそれぞれのパートがボーカルを担当しているので、メインボーカルはエズラ君ではないようですが、今回紹介する"Solution:Burn it!"は彼が歌うナンバーです。シューゲイザーっぽいような、フォークっぽいような不思議な曲に、エズラ君の見た目の割に低い声で泣き叫ぶような歌声が寂しげに響きます。
この映画で彼に注目した人、これから見に行く人はぜひ彼の音楽もチェックしてみてください。

Sons Of An Illustrious Father-Solution:Burn it!

she's gonna burn you once again
あの娘また お前を焼いちまうだろう

an ol familiar friend who puts a red hot lamp upon your lips
友達だったのにさ 熱い唇を押し付けるなんて

she'll hurt you til it ends
最後まで苦しめて

and one day it ends
そして突然さよなら

so go and cry and cry upon your mother's shoulders
だからさ 泣いて泣き明かせよ ママの肩にもたれて

she'll make a spark within the dark
暗闇を照らしてくれるはず

cigarettes! then they whizzed like the work
タバコに火をつけ 煙に導かれよう

she was your first and your last God said
最初で最後の彼女 神様の言うとおり

i'm gonna burn you just for the sake of it
だから俺が焼き尽くしてやる そのためだけに

in in flaming fire today
燃え盛る炎の中で いますぐ

and you'll strain to stand this man and his tribe, when you see it's over
感覚を研ぎ澄まして 男らしさと仲間を立たせろよ 終わりが見えたら

his tribe and his clan
友達がついてるからさ

a poor glistening child stands again so cold rah rah rah!!!
哀れな子どもが輝きながら立ち上がる 凍えながら 

i love you, oh lord, you're everything that I adore!! you're everything and when
主よ愛しています あなたは私が焦がれるすべて すべてなのです

listen here, he's going to burn you once again, he's done it before and he'll do it again..the father!
聞き届けてください あいつは再び主を焼くでしょう 性懲りもなく 父なる神よ

The father, the father! The father, the father of civilized man!
父よ 父よ 父よ 文明人の父なる神よ

this time we got no starting for an end. so cold! so cold! go cry on your mother's weary shoulder
終わるために始めるんじゃない今度は 凍えそうだよ ママの肩にもたれてお泣き

and she don't want you anymore unless of course, you take a bluff and leave the arms
あの娘にはお前は用済み そっけなく手を離さない限りはね



Nick Cave & The Bad Seeds-Loverman

Posted by arnoldkillshot on 29.2012 洋楽歌詞和訳 6 comments 0 trackback
突然ですが、友人の逃亡さんがブログを開設しましたので、相互リンクというブロガーっぽいことをしてしまいました。歌詞の和訳の、素晴らしい言葉とユーモアのセンスにしびれます。
そんな逃亡さんが好きなニック・ケイヴ先生の"Loverman"を紹介します。ぶっちゃけ歌詞がアイウエオ作文ですが、先生の手にかかれば暗くドロドロした愛の告白に早変わり。
ちなみに作家としても地味に活躍しているニック・ケイヴ先生は、今年のカンヌ映画祭に出品されたジョン・ヒルコート監督"Lawless"の脚本を担当しています。出演はトム・ハーディ、シャイア・ラブーフ、ガイ・ピアースと豪華なので、日本で公開されないことはないでしょう。楽しみです。

Nick Cave & The Bad Seeds-Loverman

Nick Cave - Loverman 投稿者 jesus_lizard
There's a devil waiting outside your door
ドアの前に悪魔がいる

(How much longer)
(どれだけ長いこと)

There's a devil waiting outside your door
ドアの前で待ち構えている

It is bucking and braying and pawing at the floor
跳ねてはわめき 床をかきむしり

And he's howling with pain and
苦痛に吠え

crawling up the walls
壁を這い上がる

There's a devil waiting outside your door
ドアの前に悪魔がいる

He's weak with evil and broken by the world
悪につけ込まれ 世界に打ちのめされ

He's shouting your name and he's asking for more
おまえの名前を叫び もっとと欲しがる

There's a devil waiting outside your door
ドアの前に悪魔がいる


Loverman! Since the world began
愛人よ! 世界が産声を上げた日から

Forever, Amen Till end of time Take off that dress
永遠にアーメン 時の果てまで さあ裸になれ

I'm coming down I'm your loverman
迎えに行くから おれはおまえの愛人

Cause I am what I am what I am what I am
おれはおれに憑りつかれているから


L is for LOVE, baby
愛(LOVE)でLを刻み

O is for ONLY you that I do
ただ(Only)おまえだけがおれの理由と Oを示し

V is for loving VIRTUALLY all that you are
実際問題(Virtually)ありのままを愛すと Vを語り

E is for loving almost EVERYTHING that you do
やることなすことすべて(Everything)を愛すと Eを誓う

R is for RAPE me
犯してくれ(Rape)と Rをねだり

M is for MURDER me
殺してくれ(Murder)と Mを乞う

A is for ANSWERING all of my prayers
祈りへの答え(Answering)を Aに求め

N is for KNOWING your loverman's going to
おまえの愛人のさだめ(Knowing)を Nで記せば

be the answer to all of yours
それが全てへの答えになるだろう


Loverman! Till the bitter end
愛人よ! ほろ苦い結末まで

While empires burn down Forever and ever
王国が焼野原になる永遠のまにまに

and ever and ever Amen I'm your loverman
そしてずっとずっと アーメン、おれはおまえのそばに

So help me, baby So help me
だから助けてくれよ お願いだ

Cause I am what I am what I am what I am
おれはおれに憑りつかれているんだ

I'll be your loverman!
おまえの愛人になろう!


There's a devil crawling along your floor
悪魔が床を這いずり回る

There's a devil crawling along your floor
這いずりながら近づいてくる

With a trembling heart, he's
おののく心臓と共に やつは

coming through your door
おまえのドアまでやってくる

With his straining sex in his jumping paw
疼くひづめに欲情を抑えて

There's a devil crawling along your floor
悪魔が床を這いずりまわる

And he's old and he's stupid and
老いぼれの阿呆で

he's hungry and he's sore
飢えに爛れ

And he's lame and he's blind
びっこでめくらで

and he's dirty and he's poor
貧しく汚れている

Give him more
やつに恵んでくれ

There's a devil crawling along your floor
悪魔が床を這いずりまわる


Loverman! Here I stand Forever, Amen
愛人よ! おれはここだ 永遠にアーメン

Cause I am what I am what I am what I am
おれはおれに憑りつかれているから

Forgive me, baby My hands are tied
許したまえ 両手は繋がれ

And I got no choice No, I got no choice at all
選択の余地はない 道はひとつしかない


I'll say it again
もう一度言おう

L is for LOVE, baby
愛(Love)でLを刻み

O is for O yes I do
おお(O)そうだと Oを叫ぶ

V is for VIRTUE, so I ain't gonna hurt you
その美徳(Virtue)ゆえに苦しめまいと Vを約束し

E is for EVEN if you want me to
それでも(Even)おまえが求めるならと Eを差し出す

R is for RENDER unto me, baby
おれに報いよ(Render)と Rを命じ

M is for that which is MINE
おれのもの(Mine)だと Mを示す

A is for ANY old how, darling
どれだけ(Any)朽ち果てようと Aと共に

N is for ANY old time
どれだけ(aNy)時が流れようと Nで誓う


I'll be your loverman! I got a masterplan
おまえの愛人になろう! 仕組まれたとおりに

To take off your dress And be your man
ドレスを破き棄て おまえの男になろう

Seize the throne Seize the mantle
王座を奪え マントをひったくれ

Seize the crown Cause I am what I am
王冠を奪え おれはおれでしかないから

What I am what I am I'm your loverman!
おれはおれに憑りつかれている おまえの愛人であることに!


There's a devil lying by your side
悪魔がおまえと添い寝する

You might think he's asleep
眠っていると思うだろうが

but look at his eyes
やつの目を覗くがいい

He wants you, baby, to be his bride
おまえを求め 花嫁に欲しがっている

There's a devil lying by your side
悪魔がおまえと添い寝する

Loverman! Loverman!
愛人よ!愛人よ!


『ブラック・ブレッド(原題:Pa Negre)』

Posted by arnoldkillshot on 28.2012 映画タイトル:は行 0 comments 0 trackback
大人たちの罪、殺された純粋さ――生きるための嘘が、少年を怪物に変える。

『ブラック・ブレッド(原題:Pa Negre)』
2010年 スペイン・フランス
監督:アウグスティ・ビリャロンガ
出演:フランセスク・クルメ、ノラ・ナバス、ルジェ・カザマジョ、マリナ・コマス、セルジ・ロペス

あらすじ:
スペイン内戦後のカタルーニャの小さな村。少年アンドレウ(フランセスク・クルメ)は森の中で幼馴染の少年クレットとその父ディオニスが死にかけているのを目撃する。クレットが最後に残した「ピトルリウア」という名前――それはかつて政治活動のために洞穴に追われた男の名前だったが、子供たちの間では洞穴に住む半鳥半人の怪物として言い伝えられていた。死んだディオニスがアンドレウの父ファリオル(ルジェ・カザマジョ)と左派の同志であったことから、第一容疑者として目をつけられたファリオルはフランスに身を隠しアンドレウを祖母の家に預ける。
祖母や叔母たちはアンドレウに親切にするが、新しい学校の教師は勝ち負けの話ばかりで聡明なアンドレウは気に入らない。しかし一緒に暮らす親戚の娘ヌリア(マリナ・コマス)はその教師と肉体関係を持っていると打ち明ける。ある日、アンドレウはまるでピトルリウアの言い伝えと同じように、森を裸で駆け抜け翼を動かすようなしぐさをする美しい青年を目撃する。彼は修道院で療養生活をしている病人だった。「望めば別世界へ飛んで行ける」と語る彼に惹かれたアンドレウは、こっそり彼のために食べ物を渡すようになる。
家の中に幽霊の気配を感じたアンドレウは、ヌリアの助言で屋根裏部屋に忍び込むが、そこにはフランスにいるはずの父がいた。彼はずっとこの家で身を隠していたのだったが、ついに警備隊に発覚し逮捕されてしまう。母フロレンシア(ノラ・ナバス)は夫の言葉通り金持ちのマヌベンス夫人に助けを求めるが、フロレンシアは昔から彼女に横恋慕していた町長(セルジ・ロペス)に弄ばれてしまう。汚い大人たちの姿を次々に目の当たりにするアンドレウに、死んだディオニスの妻パウレタはさらに父ファリオルとディオニスが犯した恐るべき事実を告げる――彼らはマヌベンス夫人の弟と同性愛関係を持ったマルセルという青年をリンチし、去勢してしまったのだ。アンドレウの中でマルセルの事件とピトルリウア、そして翼を持った青年が重なり、愛していた両親にも汚れた罪があったという事実にショックを受ける。そして自らの死が免れないことを悟った父は、マヌベンス夫人にアンドレウを託そうとする。豊かさと将来を取るか、貧しさと母の愛を取るか?――殺人事件の真相を知ったアンドレウが選んだ道とは……

『アメイジング・スパイダーマン(原題:The Amazing Spiderman)

Posted by arnoldkillshot on 24.2012 映画タイトル:あ行 0 comments 0 trackback
どこにでも、誰の心にもいるひとりぼっちの少年は、やがて彼にしかなれないヒーローに変わる。

『アメイジング・スパイダーマン(原題:The Amazing Spiderman)
2012年 アメリカ
監督:マーク・ウェブ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エヴァンス、マーティン・シーン、サリー・フィールド、デニス・リアリー 他

あらすじ:
幼いころ両親が失踪したピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は、高校生となった今もその心の傷を抱え、孤独に生きていた。科学の才能に秀でていても不器用な彼は人と交わることができず、いじめっ子に絡まれ、心を許せるのは自分を引き取ったベンおじさん(マーティン・シーン)とメイおばさん(サリー・フィールド)だけだった。
ピーターはあるとき消えた父のカバンを見つけ、父がオズコープ社の研究者であったことを知る。父の秘密を知るためオズコープ社の研修生のふりをして潜り込んだピーターは、父と共に遺伝子交配の研究をしていたコナーズ博士(リス・エヴァンス)と出会う。そこには密かに思いを寄せる同級生グウェン(エマ・ストーン)の姿も……。そして、社内の研究室にこっそり足を踏み入れたピーターが見たのは遺伝子実験によって強靭な糸を作る特殊なクモだった。そのクモにかまれたピーターは突如として尋常でない身体能力を身につけてしまう。
最初は戸惑っていたものの、人間離れしたパワーで自由に飛び回れるようになったことに解放感を覚えるピーター。しかし彼の身を案じるベンおじさんに叱られたピーターは、父への思いを吐き出して家を飛び出してしまう。危険な夜の街をさまようピーターは強盗に居合わせるが、ピーターを追って外に出たベンおじさんはその同じ男に殺されてしまう。
ピーターは悲しみの矛先を悪人退治に向ける。マスクとスーツを身にまとい、犯罪者を自らの特殊能力で退治していくうちにピーターは“スパイダーマン”として知られるようになる。しかしグウェンの父・ステイシー警部(デニス・リアリー)をはじめ警察は“スパイダーマン”を無法者として追い始める。一方コナーズ博士はトカゲの遺伝子による人体再生の人体実験を迫られ、ついに自らの肉体を使ってしまう。失った片腕が再生し喜んでいたのも束の間、コナーズ博士はトカゲ人間“リザード”に変貌し暴走を始める……

『ジェーン・エア(原題:Jane Eyre)』

Posted by arnoldkillshot on 05.2012 映画タイトル:さ行 0 comments 0 trackback
これぞ、映像詩『ジェーン・エア』。自由な魂と強い意志だけをたずさえて、ジェーンは愛と理性の谷間をさまよう。

『ジェーン・エア(原題:Jane Eyre)』
2011年 イギリス・アメリカ
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
原作:シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』
出演:ミア・ワシコウスカ、ミヒャエル・ファスベンダー、ジェイミー・ベル、ジュディ・デンチ 他

あらすじ:
荒れ野の牧師館に衰弱しきってたどりついた若い女性。若い牧師セント・ジョン(ジェイミー・ベル)とその姉妹はジェーン(ミア・ワシコウスカ)と名乗った彼女を救い、村の学校の教師として働き始める。秘められた過去を回想しながら……
物心つく前に両親を亡くしたジェーンは、その自由な心と強情さから親戚の家で憎まれ、学校に送られる。そこで出会った達観した少女ヘレンとの友情と死を乗り越え、家庭教師としてソーンフィールドの屋敷を訪れたジェーンは主のロチェスター(ミヒャエル・ファスベンダー)と出会う。気難しいロチェスターはジェーンの正直さを気に入り、ジェーンもまたどこか影を持った彼に惹かれていく。ある夜ジェーンはロチェスターの部屋が火事になりかけたところを救い、ロチェスターは自分を救ったのが他ならぬジェーンであったことに感謝する。しかしロチェスターは屋敷に招いた貴族の一人、イングラム嬢と結婚すると明かす。ジェーンはロチェスターに変わらぬ絆を約束するが、そんなときロチェスターを訪れた客人が何者かに襲われる……
ジェーンは幼いころ自分をしいたげたリード夫人の死に際を訪問し、帰ってきたところロチェスターに愛を告白される。しかし結婚式のその日、彼には屋敷に幽閉した狂った妻がいることが暴露される……ジェーンは掟に反する結婚から一人逃れ、さまよっていたのだった。
身元を隠し田舎の学校で静かに暮らしていたジェーンだったが、ついにセント・ジョンに身元を知られてしまう。しかし彼が明かしたのはジェーンが自分のいとこにあたるということ、そして叔父の死によって彼女に莫大な遺産が入ったということだった。生まれて初めて家族を得た喜びから、ジェーンは遺産をセント・ジョンたちに分配する。そんな自己犠牲的なジェーンの態度を見たセント・ジョンはインドへの布教の伴侶となるよう彼女に求婚するが……

シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア(Jane Eyre)』(小尾芙佐・訳 光文社古典新訳文庫)

Posted by arnoldkillshot on 04.2012 本の紹介 0 comments 0 trackback
映画が公開されるので、今更ながら『ジェーン・エア』を初めて読みました。
『嵐が丘』に続いてこれを読むと、ブロンテ姉妹にとっては生きるのはあまりにもつらすぎると感じます。魂が高みを求めすぎた彼女たちの魂にとって、普通の人々のように社会的立場や境遇の中で物質的な生活をするのがいかにつらすぎたか。それでも子どものころの無垢な魂に引きこもり、過去と死後の未来の両極端にしか平穏をを見出せなかったエミリーと異なり、シャーロットはその生きづらい人生を切り開いていこうという強い意志があったのだと、『ジェーン・エア』からは感じられます。

主人公ジェーン・エアという人物を形作るのは魂の自由さ、大きすぎる感情、そして強い意志。それらを備わって生まれたジェーンの魂は激しいほどに自らの道を突き進み、同時に鏡のように従順に周囲の世界を映し出します。
物心つくまえに両親を亡くしたジェーンは「ひとりぼっちの小さなさすらいびと」。彼女の魂は行き着く場所をもとめて波乱に満ちた人生をさまよいます。自由な心を持つ彼女にとってどんな境遇も受け入れるものではなく、決して受け入れないものは全身全霊で拒絶し、心に響くもののもとへ導かれていきます。その生き方は一貫していますが、彼女が経験していくにつれやり方は変わっていきます。
最初に引き取られた貴族の家では虐待され、彼女は憎しみに憎しみを返し恐怖に打ちのめされることしか知りませんでした。しかし学校で達観した少女ヘレン・バーンズに出会い、苦痛をやり過ごし心を自由にするすべを知ります。彼女との出会いにより、ジェーンにとって境遇の辛さは敵ではなくなります。苦しみに閉じ込められた自由な魂が出口を見つけ、やがて愛に通じる道を見出す。それがロチェスター卿との出会いです。
魂の結びつきを互いに感じられるロチェスター卿との出会いで、苦しみの中で愛を知らず生きてきたジェーンははじめて人を愛することを知ります。彼が貴族の娘と結婚するといううわさを聞いたとき、ジェーンは彼への愛を抱え続けます――それは彼女の強い意志と理性が支える、何よりも自由で深い愛。その前に身分や財産が立ちはだかった時、理性は愛するがゆえに彼のもとを去ることを命じますが、ついに愛は理性の器からあふれ出してしまう。

「あなたにとってなんの意味もないものになっても、ここに留まることができるとお思いですか?わたくしは自動人形なのですか?感情のない機械なのですか?ひとかけらのパンを口からもぎとられ、命の水の入った茶碗を投げ捨てられて耐えていられるとお思いですか?わたくしが貧しいから、身分が低いから、不器量で小さいから、魂も心もないのだとお思いですか?それは間違っています!わたくしにもあなたと同じように魂があります。同じように心もあります!(中略)わたくしはいま、慣習、しきたりというものを介してあなたにお話しているのではありません、肉体を介してでもありません。わたくしの魂があなたの魂にじかに話しかけているのです。二人がお墓に入ったのち、神の御許に平等に立ったときのように。事実わたくしたちは平等です!」

人を分かつ社会、思い通りにならない肉体の壁を離れた自由な魂の言葉……これこそシャーロットが伝えたかった魂の自由さをもっとも表した言葉なのだと思います。ジェーンのこの言葉に、ロチェスターも偽りを脱ぎ捨ててジェーンに真実の愛を告白します。しかし肉体の試練を乗り越えた二人の愛を阻むのは、最も越えがたき試練――それは狂気。ロチェスターは狂人の妻を屋敷に幽閉していたのです。屋敷に隠された狂った妻、それは理性を超えた愛が狂気にもなりうるということの象徴です。そしてジェーンの理性はそれを受け入れられなかった…ロチェスターのもとを去ったジェーンは何も持たずさまよいます。

そんな彼女の前に現れたのが掟の人、セント・ジョン。高すぎる志を持つ牧師である彼はジェーンの自己犠牲的な素質を見出し、自らの恋は諦めたうえで自らの使命の伴侶としてジェーンに求婚をします。しかし彼が求めているのはジェーンの理性であり、心ではない、愛ではない。ここでロチェスターとセント・ジョンの対比が明らかになります――理性に背く愛か、愛に背く理性か。しかしジェーンは愛を知ってしまった。だから彼女はかつて愛する人を去らせた自らの理性の象徴であるセント・ジョンと対決します。セント・ジョン=理性との葛藤が頂点に達したとき、ジェーンは自らを呼ぶ声を聴きます……愛する人が自分を呼ぶ声を。
この小説において神は魂をあるべきところに導く存在であり、自然と同一です(美しい風景描写が聖書の陰陽と同じくらい出てくるのは、神がその美しい自然の中に存在するということを表しているかのようです)。そしてジェーンの魂を導いたのは愛でした。神の使命を語るセント・ジョンは神自体ではなく、神に従おうとする人間の掟です。しかし彼がジェーンの前に過酷な運命として立ちはだかるように、神に対する掟は人間をがんじがらめにし、本来自然のうちに存在する神に身を委ねることを許しません。しかし愛の衝動は、道徳などなくても自発的に自らを犠牲にささげさせる――ジェーンは正しかったのです。そして彼女は傷つき壊れてしまった愛する人のもとに帰り、彼を支えながら共に生きていくことになります。

自由な魂を持つがゆえに人より多くの苦難を経て、愛と理性の間をさまよう迷子――それがジェーン・エアという人物です。自由であるがゆえに不自由を多く知り、大きすぎる感情は喜びと悲しみの大きな振れ幅を揺れ動き、強い意志の前にはより鞏固な試練が立ちはだかる。しかし彼女の自由で大きな心と意志が道を見出した時、そこには誰も――貴族であれ貧乏人であれ、生活の幅の中で心も飛び立てず強い意志も必要としない者は誰も到達できない、すばらしい愛の風景が姿を現します。それこそ強すぎる感受性を持って生まれたシャーロットが求めた魂の高みなのかもしれません。


ところでロチェスターがたびたびジェーンを「妖精の取り替え子(チェンジリング)」と呼ぶのですが、“取り替え子”はヨーロッパの伝承で妖精が人間の子供と自分たち妖精の子供をとりかえてしまうこと。普通と同じように育たなかったり性格が普通でなかったりする子(知的・身体障害児など)は妖精の取り換え子だと考えられてきたのですが、そう考えるとジェーンの幼いころの心の激しさや頑固さ、ぶしつけなくらい正直に話してしまうところ、理性的ではあるけれど他の人間の考えには染まらないところなどは今でいう発達障害の特徴に当てはまる気がします。ジェーンの友人ヘレン・バーンズも関心があることには知識が豊富でも身だしなみがだらしなかったりぼんやりしていたりと、注意欠陥障害みたいなところがありますね。彼女らが実際そうであるかはともかく、そういう障害が知られなかった昔だと、そういう人たちは誤解されたり不当に扱われたりされがちですね。

今回『ジェーン・エア』を読んでいる間のBGMはBirdyのセルフタイトルアルバム。儚げで同時に力強い彼女のピアノと歌声がこの物語にピッタリです。音楽とストーリーがシンクロして、途中で何度も泣きそうになりました。

  

プロフィール

arnoldkillshot

Author:arnoldkillshot
ブログの説明:
私Arnold Killshotが好きな映画、音楽、本について紹介していくブログです。
主なコンテンツは
①劇場・DVDで観賞した映画のレビュー(主に洋画、ホラー映画)
②洋楽の歌詞の翻訳とビデオの紹介
③読んだ本の紹介
④海外記事の翻訳(新旧問わず、インタビュー記事など)
などです。コンテンツは徐々に増えていくかもしれません。

Twitter

タグ検索

全記事表示リンク

カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

FC2アフィリエイト

人気ページ

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。