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マーク・トウェイン『不思議な少年(原題:The Mysterious Stranger)』(中野好夫 訳/岩波文庫)

Posted by arnoldkillshot on 20.2011 本の紹介 0 comments 0 trackback
マーク・トウェイン『不思議な少年(原題:The Mysterious Stranger)』(中野好夫 訳/岩波文庫)を読みました。
16世紀のオーストリアの小さな村で、テオドール(わたし)、ニコラウス、セピの3人の少年はある日不思議な力を持つ美少年に出会います。サタンと名乗った彼は、その名とは裏腹に自分が天使であると言います。少年たちはサタンの不思議な力と抗いがたい魅力に惹かれて友達になりますが、人間とは違い良心を持たず悪を知らないサタンは、彼にとって虫けら同然の人間たちを容赦なく批判し、簡単に運命を操っていきます。サタンの不思議な力によって小さな村を取り巻く悪意や薄情さや人間の弱さが暴かれていき、さらに魔女狩りの恐怖などがこの村を取り巻き、取り返しのつかない悲惨な出来事が次々と起こっていきます。
少年たちと天使の友情という子どもらしいファンタジックな幕開けから一変して、サタンの気まぐれや人間自身の行いから次々と暴かれる人間の愚かさと残酷さに絶望を感じずにはいられません。そのタッチは笑ってしまうくらいの災難が次々と主人公たちに降りかかるヴォルテールの『カンディード』をどことなく思い出させます。読んでいくうちにやるせなさが募っていきますが、絶望と真正面から向き合っていくこの物語にはある種の不思議な力強さがあります。天使の視点を得られない人間は、人間の弱さと醜さの真っただ中でそれでも人間として生きていかなくてはならない、と感じさせられました。

引用は続きからどうぞ。

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私Arnold Killshotが好きな映画、音楽、本について紹介していくブログです。
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